イベント情報

【2025/8/2-17】無印良品COCOSA熊本下通店にてイベント開催

南阿蘇村から学ぶ いつものもしも展
〜熊本地震から学ぶ くらしの備えと共助のかたち〜

2016年4月の熊本地震からまもなく10年を迎える今、「日常の中の備え」について、あらためて考える機会となる企画展示とトークイベントが開催されます。

この「いつものもしも展」は、南阿蘇村の記憶や経験をもとに、無印良品が2011年より全国各地で展開してきたプロジェクト。今回は、熊本地震の被災地である南阿蘇村の教訓をテーマに、暮らしに取り入れやすい防災収納や、地域のつながりの中での共助の在り方について考える内容です。発災当時、熊本地震震災ミュージアムKIOKUが建つ東海大学農学部の在学生であった橋村さくらさん、また現在熊本地震震災ミュージアムKIOKUでも語り部ガイドとして活動する北里かおりさんも登壇いたします。

お近くの方は、ぜひお立ち寄りくださいませ。

トークイベント

8月9日(土)
登壇:松永りえさん(防災収納コンサルタント)
テーマ:命を守る【防災収納術】 家族を守る備え−無印良品でつくるマイ防災収納

8月10日(日)
登壇:橋村さくらさん(防災の灯 初代代表)/北里かおりさん(元集落支援員、地域づくり事務局、KIOKU語り部ガイド)
テーマ:地域と学生が織りなした た助力コミュニティ

いずれの回も、各回20席の予約制です。予約外の方は立ち見となります。
予約は末尾のリンクまたは無印良品のWEBサイトよりお申し込みください。

企画展示

南阿蘇村にあった震災伝承館「轍」。現在は施設の解体につき見学できなくなっていますが、その展示の一部「学生村からのメッセージ」のポスター展を開催いたします。あわせてご見学ください。

期間:2025年8月2日(土)~17日(日)※延長となりました

開催レポート

8月10日(日)のトークイベントでは、南阿蘇村で復興に尽力する北里かおりさん、東海大学阿蘇キャンパスの学生として熊本地震を経験した橋村さくらさんのお二人から、当時の学生生活や地域との関わり、そして震災時の助け合いについてお話いただきました。
学生村では、日頃から大家さんや下宿生同士、地域の方々との交流が盛んで、バーベキューや防犯パトロール、球技大会、夏祭りなど季節行事を共に楽しむ “家族のような” 関係が築かれていました。熊本地震発生時には、その日常的なつながりが救助活動や安否確認を円滑にし、多くの命が守られたといいます。

お話の中では、
・被災直後の道路寸断や救助の困難さ
・学生や大家さんによる自主的な救助・安否確認
・避難所での生活や役割分担
・地域行事の継承と復興後のコミュニティづくり
・災害時に備えた人間関係やモノの整理の大切さ
などが具体的に語られました。

また、展示タペストリー「当たり前じゃなかった」に込めた想いや、震災後に始まった黒川ウォーク、ペット防災、地域文化の継承活動なども紹介され、「日常の中で築くつながりこそが非常時の力になる」というメッセージが参加者に強く響きました。

無印良品が掲げる「いつものもしも」にもちなんだ、日常から取り組む“備え”について考える実りある時間となりました。